『短編』秘密


高山先生との関係は、突然、終わった。

高山先生は、友人と飲みに行った後、一人千鳥足で駅へ向かう途中、車にはねられた。

その事故は若干不審なところもあったらしいが、殺人を立証できるようなものはなにもなく、結局事故と処理された。









情事の最中、君をちらりと見た。


君は。

氷のような視線を、ほんの一瞬、高山先生のデスクに向けていた。






fin

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