もう泣かないよ
★付き合い始めました!?―美里side
それは突然だった。
「はぁ!?今、なんて!?」
私、携帯のマイクに向かって絶叫。
スピーカーの向こうで電話相手の海も絶叫した。絶叫の原因は私の絶叫。
「だからー、幸助と付き合うことになったの!」
海が幸助とねー。
お似合いだって言ってあげたいけど…私には無理かも。
「…へ、へー。そうなの、よかったね…あははは」
心に思っていないことを言うと私はシドロモドロになる。
絶対怪しまれてるな、と思いながら私は海の返事を待った。
「ホント!ありがと、美里!」
本気にしてる…。
私は耳を疑った。
私と海、何年の付き合いよ?少なくとも小学校の時から親友なんだけど…?なんで嘘だって気付かないわけ?