【短】イリュージョンッ☆
真樹は自分の席にタオルを取りに行った。
その背中を静かに見ていた。
「部活、戻らないの?」
しばらくしても自分の席から動かない真樹にそういった。
タオルを口に当てたまま何を考えてるのか窓の外を見ていた。
「あのさ、俺がもし好きって言ったらどうする?」
「えっ?」
それは静かに教室に響いた。
それは、どういうことなの?
私のこと好きっていうこと?
それともからかってるだけ?