ずっとオレの1番でいてくれますか?
繋ぎとめる手→離してしまった手
ー・・・。


朝目を覚ますと、オレは自分の部屋ベッドの上だった。


なんだ夢だったのか。


少し残念に思いながら体を起こす。


「ふあぁ~。」


あくびをしながら伸びをする。


いつもとなにも変わりない。


いや、変わったか?


千夏が死んでからオレはもぬけの殻だったかもな。


朝目を覚ますと体が重くて、起きられなかったし、千夏のいない学校にだっていきたいとも思わなかった。


それに比べて今日体が軽い。


千夏のいない学校にもがんばって行こうと思ったりしている。


オレは朝ごはんを食べるためにリビングに行く。


階段を下りながら考える。


千夏はたぶんここ最近のオレの様子を見て、夢にまで出てきてくれたんだろう。


そして、「あたしは大丈夫だよ。」って言いにきてくれたんだと思う。


あれはただの夢だった。では済ませたくない。


ちゃんと意味があったんだと思いたい。


それは千夏が出てきたっていうのもあるけど、やけに今日の夢だけは鮮明に覚えているからだ。






朝ごはんを食べて学校に行く準備をした。


「いってきます。」

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