初恋
優SIDE
やっぱ駄目だったか...。
『...あのさ、俺『あんた』じゃなくて『優』とか名前で呼んで欲しいんだけど...』
『は?イヤです』
こんな会話をしたのはつい数分前。
やっぱダメだよなー。『先に帰ります』そう残して走り去る加奈の後ろ姿を見な
がらため息をついた。
家に帰ると(と言っても一人暮らしだけど)ベッドに突っ伏した。やっぱダメか
かな~。オレイジメたし今更仲良くしようなんて甘いか。しかも中学でも引き続
きイジメられたらしいし・・・・。
最悪だな。って俺のせいだけど・・・。せめて償いくらいは・・。
加奈SIDE
トボトボと歩く登校時間。学校が見えてくると女のわめく声。また、中山くん
かアイツか・・・・・。って興味ないしさっさと行こう。・・・・・・・ってわ
けにはいかなかった。
「かなちゃ~ん!!は~よ~♥♥♥昨日は楽しかったね!!!」
「はいそうですね。 サヨウナラ」
つっけんどんに返事して私はその場を去った。...しかし、すぐには教室には行
けなかった。
「ちょっと、アンタが山谷加奈?」
「ハァ?」
「ちょっとそのツラ貸してくんない?」
そう、先パイGIRLSに捕まった。
やっぱあのことかな...。
「あんたさー、さとくんに告られていい気になってんじゃないよ」
「本当。ちょっとカワイーからって」
「あんた、噂じゃ小・中ってイジメられてたんでしょ?」
「あ、ソレ知ってるー。ってかそれさとくんのダチのイケメン王子くんにでしょ?」
好きかって言えば...。そんなものもう慣れてる。
「さとくんに好かれても、王子くんに嫌われてんじゃ意味なしだねぇ?」
「そーですね。ってか別に男とか興味ないんで」
あっ...やべっ!!火に油!?
「あんた、そーとーウザイね」
「ムカつく」
ビチャ
私の制服に.......いや、アイツの制服に。
「な......んで......」
「ねぇ、先パイ。やめてあげてくんないかなってかやめないと、コロスヨ?」
血の気が引く先パイGIRLS4人。
「はひっ!!すみませんでしたぁ!!」
そう言って4人はとっとと逃げていった。
「ゴメン」
ドクン... ズキッ...
何この気持ち...
「俺のせいでこんなめに遇わせて....」
「やめてっ、もう何も言わないで!!お願い!!」
私はすくっと立ち上がって走っていった。
______ドクドクドクドクd....
何コレ。苦しい。胸が痛い。
でも苦しいんじゃなくて、怖いんじゃなくて...、
もっと新鮮で、切ない感じ...
____恋?
ううん。そんなはずない.... そんなはず....
こんな気持ちなったことないし恋もしたこともない・・・。
だから分からないけど、もし・・もしこれが恋なんだったら、なんでよりによ
ってアイツなの?そんなハズ絶対ない。優しくて笑顔がキレイで・・気が利い
てイケメン王子くん。・・・・・でもアイツは私の人生を狂わせたんだ。
あんな奴好きになるわけない。
・・・でも近づきたい。もっと知りたい。一緒に笑いたい。・・・・でもキラ
イ。
気づくと席についた私のところにちさが来てくれた。
「かあ~なあ~!!!!」
「ああ、ちさおはよ」
「んも~。『おはよ』じゃないよ!!めっちゃ心配したんだからね!!!っで
何があったの?」
「え~っと。先パイGIRLs4人にイヤミいわれて・・・・いろいろあったけど・
・・・」
アイツに助けられたと言う言葉を飲み込んだ。・・・どうした私こんなことフ
ツーに言ったらいいんだ。
「・・・・加奈?」
「あっ・・・・えっと。アイツが助けてくれた・・」
「えっ!!」
ちさのビックリした声。
「あのねちさ。アイツが・・私に謝ってきたんだ・・。・・・でも心がズキっ
てしただけじゃなくてトクトク胸が高鳴ってせつなーくなったんだけど・・」
「えっ!!それって・・・。」
キーンコーンカーンコーン1時限目のチャイムが鳴った。このクソチャイムの
KYめ!!そのままちさは席についてしまった。授業が始まって10分後ヴ~ヴ
~とケータイの振動がポケットに広がった。
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| To:加奈 |
| |
| Re:千聖 |
| |
| 件名:無題 |
| =====================================|
| さっきの続きだけど |
| |
| それは多分。恋だよ♥ |
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| ------END------ |
|______________________________________|
えっ!! 私は急いで返信した。
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|To:千聖 |
| |
|Re:加奈 |
| |
|==================================|
| ないないないないないn....。 |
| |
| 私あいつ大っ嫌いだもん |
| |
| ------END------ |
|__________________________________|
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| To:加奈 |
| |
| Re:千聖 |
| |
| 件名:無題 |
| =====================================|
| |
| でも、近づきたいって思わなかった?|
| |
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| ------END------ |
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....思った。やっぱ恋なの?そうだとしたら____。
「初めてだからわかんないよー!」
_____初恋。大切な 大切な。
やっぱ駄目だったか...。
『...あのさ、俺『あんた』じゃなくて『優』とか名前で呼んで欲しいんだけど...』
『は?イヤです』
こんな会話をしたのはつい数分前。
やっぱダメだよなー。『先に帰ります』そう残して走り去る加奈の後ろ姿を見な
がらため息をついた。
家に帰ると(と言っても一人暮らしだけど)ベッドに突っ伏した。やっぱダメか
かな~。オレイジメたし今更仲良くしようなんて甘いか。しかも中学でも引き続
きイジメられたらしいし・・・・。
最悪だな。って俺のせいだけど・・・。せめて償いくらいは・・。
加奈SIDE
トボトボと歩く登校時間。学校が見えてくると女のわめく声。また、中山くん
かアイツか・・・・・。って興味ないしさっさと行こう。・・・・・・・ってわ
けにはいかなかった。
「かなちゃ~ん!!は~よ~♥♥♥昨日は楽しかったね!!!」
「はいそうですね。 サヨウナラ」
つっけんどんに返事して私はその場を去った。...しかし、すぐには教室には行
けなかった。
「ちょっと、アンタが山谷加奈?」
「ハァ?」
「ちょっとそのツラ貸してくんない?」
そう、先パイGIRLSに捕まった。
やっぱあのことかな...。
「あんたさー、さとくんに告られていい気になってんじゃないよ」
「本当。ちょっとカワイーからって」
「あんた、噂じゃ小・中ってイジメられてたんでしょ?」
「あ、ソレ知ってるー。ってかそれさとくんのダチのイケメン王子くんにでしょ?」
好きかって言えば...。そんなものもう慣れてる。
「さとくんに好かれても、王子くんに嫌われてんじゃ意味なしだねぇ?」
「そーですね。ってか別に男とか興味ないんで」
あっ...やべっ!!火に油!?
「あんた、そーとーウザイね」
「ムカつく」
ビチャ
私の制服に.......いや、アイツの制服に。
「な......んで......」
「ねぇ、先パイ。やめてあげてくんないかなってかやめないと、コロスヨ?」
血の気が引く先パイGIRLS4人。
「はひっ!!すみませんでしたぁ!!」
そう言って4人はとっとと逃げていった。
「ゴメン」
ドクン... ズキッ...
何この気持ち...
「俺のせいでこんなめに遇わせて....」
「やめてっ、もう何も言わないで!!お願い!!」
私はすくっと立ち上がって走っていった。
______ドクドクドクドクd....
何コレ。苦しい。胸が痛い。
でも苦しいんじゃなくて、怖いんじゃなくて...、
もっと新鮮で、切ない感じ...
____恋?
ううん。そんなはずない.... そんなはず....
こんな気持ちなったことないし恋もしたこともない・・・。
だから分からないけど、もし・・もしこれが恋なんだったら、なんでよりによ
ってアイツなの?そんなハズ絶対ない。優しくて笑顔がキレイで・・気が利い
てイケメン王子くん。・・・・・でもアイツは私の人生を狂わせたんだ。
あんな奴好きになるわけない。
・・・でも近づきたい。もっと知りたい。一緒に笑いたい。・・・・でもキラ
イ。
気づくと席についた私のところにちさが来てくれた。
「かあ~なあ~!!!!」
「ああ、ちさおはよ」
「んも~。『おはよ』じゃないよ!!めっちゃ心配したんだからね!!!っで
何があったの?」
「え~っと。先パイGIRLs4人にイヤミいわれて・・・・いろいろあったけど・
・・・」
アイツに助けられたと言う言葉を飲み込んだ。・・・どうした私こんなことフ
ツーに言ったらいいんだ。
「・・・・加奈?」
「あっ・・・・えっと。アイツが助けてくれた・・」
「えっ!!」
ちさのビックリした声。
「あのねちさ。アイツが・・私に謝ってきたんだ・・。・・・でも心がズキっ
てしただけじゃなくてトクトク胸が高鳴ってせつなーくなったんだけど・・」
「えっ!!それって・・・。」
キーンコーンカーンコーン1時限目のチャイムが鳴った。このクソチャイムの
KYめ!!そのままちさは席についてしまった。授業が始まって10分後ヴ~ヴ
~とケータイの振動がポケットに広がった。
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| To:加奈 |
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| Re:千聖 |
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| 件名:無題 |
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| さっきの続きだけど |
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| それは多分。恋だよ♥ |
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えっ!! 私は急いで返信した。
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|To:千聖 |
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|Re:加奈 |
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| ないないないないないn....。 |
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| 私あいつ大っ嫌いだもん |
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| To:加奈 |
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| Re:千聖 |
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| 件名:無題 |
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| でも、近づきたいって思わなかった?|
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....思った。やっぱ恋なの?そうだとしたら____。
「初めてだからわかんないよー!」
_____初恋。大切な 大切な。