雪降ル夜ノ奇跡
ーっ!?

その音にびっくりしたのは他でもない心菜だった。


「だ、誰っ?!」


狭い部屋の隅にうずくまっていた心菜がそう叫び後ろを振り返ると…、


「銀…髪?」

そう、白い袴に赤い帯、首から下がる金色の鈴、瞳は赤と碧のオッドアイ、髪は透き通るように輝く銀髪。

礼於だった。


「あぁ、驚かせてしまったようだな、すまない。けれど何故貴女のような女子(おなご)がこのような所に?」

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