オレのエンジェル
『もう…あたしに優しくしないで…笑顔を見せないで…もっと好きになっちゃう…あたし、帰れなくなっちゃうよ…ヒロキと離れたくないよ…ずっとヒロキを見てたくなっちゃうよ…』
――は…?
『帰れなくなるって何だよ? オレも一緒に逝くんだろ? 何…オレを置いていくみたいな言い方…』
昼間もそうだったし…
『……貴方はあたしの側にずっと居られないんでしょう?』
『え…まぁ…』
『ごめんなさい…』
羽をパタパタさせて、またもや飛んでいってしまった。