オレのｴﾝｼﾞｪﾙ

『…由奈…どうゆう事だよ…？ 由奈…』


由奈は素早く繋いでいた手をほどいた。


『ヒロキ…何のこと…』



『誤魔化すなよ！…良いよ。放課後、少し話そう』


『ヒロキ…』



オレはそれだけ言い残すと、由奈の前から立ち去った。




由奈…由奈が浮気なんて…


ずっと信用してたオレは何だったんだ？

まぁ…オレも由奈と付き合っときながらシンラに恋しちゃったけど…





でも…ショックだよ…





別れのきっかけが見つかったな…






さよならだよ、由奈…

放課後でさよなら…











それから放課後まではあっという間に過ぎて、由奈とオレは今、学校の近くの喫茶店に来ている。




さぁ…


いよいよ別れ話だ。