オレのエンジェル
しばらく歩くとバス停にたどり着いた。
そこから30分バスに揺られ映画館へ…
瑠佳は相変わらずルンルンでスキップなんかしちゃってるし…
『ちょっ、ヒロキ早くぅー!! 置いてくわよ! バカ!』
『うん…』
オレの気分は最低Max。
今からホラー見るんだぜ!?
やっぱオレ止める…
『ヒロキ早く!! 始まるって言ってんじゃ!!』
――ホラーも怖いけど瑠佳も怖い!!!
なすすべも無く、オレは瑠佳の横に座り、ホラー映画を見ることになっちゃった…
『ヒロキ、楽しみね!!』
瑠佳が目をキラキラ輝かせながらオレに話しかける。
――ドキッ―
一瞬…今までにないくらいシンラに見えて…
思わず頭を撫でていた。
『ヒロキ…?』
――ハッッ!!!!!