青いブレスレット

わたし、何かしたのかな?

別に何も・・・


・・・あ。


「エリカ・・・!」


「え、エリカ!?」



わたしが思わずつぶやいたのに、舞華ちゃんが反応する。



「・・・そうだ、エリカだ、鏡・・・」


わたしは先週の金曜日のことを思い出した。


エリカが来て、わたしが鏡を割ったって勘違いした。



「・・・まさかそのことで?
どうして?紗奈は悪くないのに・・・っ」



舞華ちゃんとD組の前で別れた。



「紗奈、何かあったらすぐに言いなさいよ?」


「う、うん、ありがとう」



戸惑ってたけど、なんとか笑って見せた。

多分戸惑ってるのは舞華ちゃんにバレちゃってるけど・・・。



教室に入りたくない・・・。

でも、入らないと・・・。



わたしは思い切って、教室のドアを開けた。


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