青いブレスレット
決着
「ー…っ!?」
強く引っ張られたあと手を離され、わたしは勢いあまって教室の机に当たって転んだ。
「いったあ…」
ぶつけたところをさすりながら見上げると、私の嫌いな…色んなことの元凶が立っていた。
「エリカ…!」
エリカはわたしを冷たい目で見下ろしていたけど、ニヤッとした。
「こうやって、改めて近くでみると、やっぱり地味ね」
エリカの言葉に、頭に血が上りかけたけど、グッと抑えて、ゆっくり立ち上がった。
「用は何?わたし今から図書室行きたいんだけど」
ホントは動揺しかかってるけど、なるべく冷静を装う。
「あたしの鏡、どうしてくれんの?」
嫌味っぽい笑顔を浮かべて、エリカはそんなことを言ってきた。