青いブレスレット
「だから我慢できなくなったと?」

え?


「ごめんなさい、でもあたし…ホントにつらかったんです….」


ちょっと待って!



「そうか、じゃあ雪川にも非はあるってことか…」


何それ!?



空気が一変して、わたしが悪者のような空間になった。

「雪川、お前も新田を逆上させるようなことしたわけだな?そこはお前も反省すべきだ」


「待ってください!わたしは何もしてません!!」


「うそつかないでよ…っ!
あたしがどれだけ傷ついたか分かってるの…!?」


エリカはボロボロ泣きながら嘘をべらべらと話す。



「ベタベタしたり悪口言ったりって、全部あんたがわたしにしたことじゃん!!
何でそんな嘘がつけるの!?」



「雪川!」


担任の先生がわたしを見る。


「お前が何もしないのに、新田が急に殴ったりしたと思うか?」


「わたしは、何もしてません!
いつも新田さんが勝手に…」


先生たちがため息をついた。
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