青いブレスレット
「…事情はだいたい分かった。
お前らの処分はこれから話し合って…」



「先生、わたし本当に何も…」


「先生!!!」



急にドアがバンと開き、先生たちの視線はドアに向けられた。


「…千夏ちゃん!?」

そこに立っていたのは千夏ちゃんだ。



「山寺!?お前勝手に入ってきて…」

「ごめんなさい!あたし、ドアの向こうでずっと話聞いてたんです!」


「…え?」



先生たちもエリカも、わたしもポカンとした。


「でも、新田さんは嘘ついてます!
雪川さんは何にもしてないのに!!」


「ちょっと…っ!」


ポカンとしてたエリカが立ち上がって、反論し始めた。


「あんたはこいつの味方だからそう言ってるだけでしょ!あたしは嘘ついてなんかない!」

「紗奈ちゃんは水原にベタベタしたことなんかないし、悪口言ったりもしてないよ!てか、そんなことする子じゃない!正直に全部話して!でないと、もうあんたのこと許さない!!」

「はあ!?何であんたに許してもらわなきゃいけないの!?
とにかく、あたしは嘘なんか一つもついてなんかないの!!」


「…ふーん、分かった」



そう言って、千夏ちゃんはポケットからケータイを取り出した。
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