青いブレスレット
「はー、もう真っ暗だねー」


話が終わって、やっと学校を出たのはすっかり日が暮れてからだった。


「エリカ、どうなるのかなー…」


「んー、今から両親呼び出すって言ってたし、まずはお店に謝りに行くんじゃない?
あとはなんか罰かな」


千夏ちゃんが途中で来てくれなかったら、わたしは誤解されたままで、エリカの代わりに罰を受けたかもしれない。

千夏ちゃんには、ほんとに感謝だな。


「千夏ちゃん」

「ん?」

「ありがと」


千夏ちゃんは少し驚いた顔をしたあと、にこっと笑った。


「何言ってるの、友達なんだから当たり前だよ」

…千夏ちゃん、なんていい子…。

本当に心底そう思った。


「前にも言ったけど、力になりたいんだ、紗奈ちゃんの。
あと、水原も」


千夏ちゃんは力強くそう言った。

なんだか、特別な思いがあるように感じた。





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