青いブレスレット
「やっぱまずいかなあ…」


晩ご飯を食べてるときに、無意識のうちにそんな台詞が口から出た。



「だったら食べなくていいよ」


お母さんは料理がまずいと言われたと思ったらしく、心なしか声が怖い。


「ちがうちがう!食べる食べる!」


野菜炒めを食べながら、さっきから考えてるのは、水原くんとの電話のこと。

かなり一方的に切っちゃったし、水原くん怒ってないかな…


部屋に戻ったあとも、ずっとそのことばかり考えちゃう。


「あーーーーー…」


ベッドでクッションを抱きしめながらゴロゴロしても、全然すっきりしない。

なんか、電話で水原くんの話聞いた時よりもやもやする。


「…うー…」



ケータイを開き、メールを開いた。


【さっきは一方的に電話切ってごめんね(>_<)】


そう打って、水原くんに送信。


…返ってきますように。


すると、1分も経たないうちに着信音が鳴った。
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