青いブレスレット
わたしが泣き止んでから、またショッピングモールの中を回ることになった。

さっきのことが起きるまでと何も変わらず、二人で歩く。


ただ、一つだけ違うのは…


「み、水原くん…」

「どうしたの?」

「その…ちょっと…」


自分の右手に目をやると、水原くんの左手としっかりと恋人つなぎされている。



「…嫌?」

水原くんが不安そうに聞いてきた。


「ううん!嫌じゃない!!!
あ、い、嫌じゃないんだけど、その…っ」


恥ずかしい…

嬉しいんだけど、すごく恥ずかしい…!



「いいでしょ?付き合ってるんだから」

水原くんが嬉しそうに笑う。


わたしは…たぶん顔を真っ赤にして、うつむいた。


水原くん、意外と積極的なんだなあ…。

でもそんなところもいいかも…。


でもでもやっぱり恥ずかしいよー!!!
< 165 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop