青いブレスレット
「雪川さん…」

「は、はい…」

「あ、あのさ…」


水原くんは何か言いたそうだ。

でも、なかなか言わない。



「…どうしたの?」

「いや、その……」


水原くんはうつむいて少し迷ったような顔をしたあと、何か心に決めたように、まっすぐこっちを見た。



「絶対大事にするから、キスしてもいい?」
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