青いブレスレット
そおーっと薄目を開けてみると、水原くんはたしかにいる。

でも、なぜかこれ以上は近づいてこない。


「水原くん………まだ?」


わたしはついしびれを切らして言ってしまった。


「ご、ごめん…緊張しちゃって……」

目を開けると、真っ赤になって手で顔を隠してる水原くんがいた。

………かわいい。



「緊張しすぎだよー。いままで3人も付き合ったんでしょ?」


和ませようと、笑いながら言ってみた。

そうだよねーははは、みたいな返事が返ってくると思って。


でも、返ってきたのは予想外の言葉だった。




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