青いブレスレット
話を聞いていると、順也くんは中学の同級生みたいだ。


「そういえば、水原は元気か?」

〝水原〟という名前を聞いて、少しドキッとする。

そうだ、千夏ちゃんは水原くんと同じ中学だったんだっけ。


じゃあこの人は水原くんも知り合いなのかな?


「水原?…ああ、2年になってクラス一緒になったよ。そうだ、この子は雪川紗奈ちゃん」

突然紹介され、ちょっとびっくりした。


「水原の彼女だよ」

「!?ち、千夏ちゃんっ」


本当のことだけど、水原くんの彼女だと紹介されるのはなんだか恥ずかしい。


「…え…水原の……!?」

そう聞いて順也くんはすごくびっくりしたようだった。


「紗奈ちゃん、こっちは中学の同級生の佐々木順也くん。水原の友達だよ」

「どうも」

「あ、こちらこそ…」


ペコリと頭を下げてみた。


「雪川さんだっけ?突然で悪いんだけどメアド聞いてもいい?」

「え?」

メアドなんか交換してどうするの…?


「順也くん?」

千夏ちゃんも不思議そうな顔をした。
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