青いブレスレット
息が荒くなってる。

イライラもおさまらない。


一体今の電話はなんだったんだろう。

思い出しても腹がたつ。


「あの…」

「わっ!」


振り向くと、ドアが少し開いて、千夏ちゃんと理香ちゃんがこっちを見ている。


「紗奈、あんた大丈夫?なんか大声聞こえたけど」

あんまり大声出すから、さっきの聞こえちゃったんだ…。


「ご、ごめんね、うるさくして」

「別に大丈夫ならいいんだけどさ」


とりあえず部屋に戻って、千夏ちゃんが差し出してくれたまん丸のホットケーキをつまんだ。

おいしい。

でも、さっき言われた言葉が頭の中をぐるぐるしていた。


『早く水原と別れろって言ってんの』


なんで、順也くんはそんなことを言ってきたんだろう…。

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