青いブレスレット
これもいつも通り、なのだけど、わたしは固まってしまった。


会うのはお泊まり会以来かな。

わたしは千夏ちゃんのことあんなに避けていたのに、いつも通りに接してくる。



「水原、少し焼けたんじゃない?」

「そうかなあ?バイトばっかりでそんな外出てないけど」

「へーそうなんだー」


…やだ。

すごくやだ。


今までなら何も感じなかった、水原くんと千夏ちゃんの普通のやりとり。



でも、今のわたしには、耐えられない。



「山寺はさあ…」

水原くんがまた千夏ちゃんになにか話そうとした瞬間、わたしはその場から立ち去った。


…だめだ。

2人が仲良くしてるとこなんて、見たくない。
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