青いブレスレット
「紗奈ちゃん!」



わたしを呼ぶ声がする。

この声は………。




「あ………」


振り向くと、やっぱり千夏ちゃんだった。

すごく、つらそうな顔をしている。



「紗奈ちゃんと2人で話したいの。おねがい」

今にも泣きそうな顔……。


わたしが戸惑っていると、舞華ちゃんが耳打ちした。


「話しておいで」

…たしかに、いつまでもこのままじゃだめだよね。



「…わかった」


わたしは千夏ちゃんについていった。
< 223 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop