青いブレスレット
わたしは、千夏ちゃんより先に屋上を出た。


急いで涙を拭いてトイレに入り、目の腫れが引くのを待った。



そして、いつも通りギリギリの時間に教室に入った。



授業が始まる。

ちらっと千夏ちゃんのほうを見ると、いつもと変わらない顔で黒板を見ている。



………言っちゃった。

千夏ちゃんに全部言っちゃった。

もう元の仲には戻れないのかな。


でも、早かれ遅かれ、きっとこういうことになっていたと思う。



だから仕方ない、と簡単に思うことはできないのだけれど………。



水原くんとも、ちゃんと話さなきゃな…。

今日授業が終わったら、水原くんと話そう。
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