青いブレスレット
わたしは最後の心当たり、屋上まで走ってきた。


誰もいない。



見渡すと……何かキラッと光った。



「あった!!!」



青いブレスレットが落ちていた。

知らない間に外れちゃったのかな?


でも、ほんとによかった………!



わたしはブレスレットを拾って左手首に付けた。

さあ、帰ろう。



そう思ったとき………


コツン、コツン…



誰かが階段を上ってくる音がする。



キイ…


扉を開く音。



わたしはなぜか反射的に、なにかの大きな箱型の機械の陰に隠れてしまった。


はっとして、こっそり屋上を出ようと、入ってきた人を見ると………。



水原くんと千夏ちゃんだった。
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