青いブレスレット
言葉に詰まる。
思い出があるから?
忘れてたから?
なんとなく捨てられなかったから?
…どれもまあ正解。
じゃあ、水原くんの機嫌を直す答えとして正解なのは?
………分からない。
わたしは、左手首に青いブレスレットを付けているのを思い出した。
「かなり前にバッグのポケットに入れっぱなしだったの忘れてただけだよ!別れてから一回も付けてない!今付けてるのはこのブレスレットだけだもん!」
そう言って左手首を水原くんに見せた。
キラリと光る、青いブレスレット。
水原くんは数秒、相変わらずの表情で、ブレスレットをじっと見た。
「…そっか」
…それだけ?
これって、機嫌直ったの?
………直ってないよね?
「ねー雪川さん!今のって彼氏?」
教室からひょこっと顔を出す、女子3人組みの一人。
すごい笑顔。
水原くんの顔はさらにこわくなる。
廊下の水道が視界に映り、ふと思った。
…こいつにバケツいっぱいの水かけて暖房もない教室に鍵かけてやりたい。
そのくらい、腹が立った。
思い出があるから?
忘れてたから?
なんとなく捨てられなかったから?
…どれもまあ正解。
じゃあ、水原くんの機嫌を直す答えとして正解なのは?
………分からない。
わたしは、左手首に青いブレスレットを付けているのを思い出した。
「かなり前にバッグのポケットに入れっぱなしだったの忘れてただけだよ!別れてから一回も付けてない!今付けてるのはこのブレスレットだけだもん!」
そう言って左手首を水原くんに見せた。
キラリと光る、青いブレスレット。
水原くんは数秒、相変わらずの表情で、ブレスレットをじっと見た。
「…そっか」
…それだけ?
これって、機嫌直ったの?
………直ってないよね?
「ねー雪川さん!今のって彼氏?」
教室からひょこっと顔を出す、女子3人組みの一人。
すごい笑顔。
水原くんの顔はさらにこわくなる。
廊下の水道が視界に映り、ふと思った。
…こいつにバケツいっぱいの水かけて暖房もない教室に鍵かけてやりたい。
そのくらい、腹が立った。