青いブレスレット

「わ・・・わたしは別に思わないけどっ」


女の子が納得していないように言った。


「そ、そういえばさっきゲーセンでさあ!・・・」

別の男の子が空気を変えようと、別の話をしだすのが聞こえた。



「・・・ちゃーんとあんたの魅力分かってくれるいい男もいるじゃないの」


舞華ちゃんが意味ありげに笑いながら言った。


「な、なにがっ!?」


「またまたとぼけちゃって~」

「いいねー、青春ってのは」


もう!百合ちゃんと理香ちゃんまでっ!


顔を赤くしてると、もっと笑われちゃった。



・・・でもね、恥ずかしいけど、嬉しかった。


水原くんがあんなふうに言ってくれたのが。



普通なら、思ってなくても適当に「そうだね」とか言っちゃうよ。



なのに、言ってくれて、すごく嬉しかったんだ。




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