青いブレスレット
わたしはその場で立ったまま固まってしまう。



水原くんはわたしの顔をこわい顔で見続けた。



「わたしじゃ釣り合わないって、どういうつもりで言ってんの?雪川さんのこと好きだから付き合ってるんでしょ?なんでそういうこと言うの?」


わたしは何も言葉が出てこない。

ただ、水原くんを見るので精一杯。



「遊びに誘われたって、毎回ちゃんと断ってるよね?なにが不満なの?ノート貸さなきゃ満足してくれんの?」


…やっぱり言葉が出ない。

口が急激に渇いて、動かない。



「雪川さんのこと好きなのに、なんで雪川さんは俺のこと信用してくれないの?」



…ちがう。

信用してないわけじゃないんだよ。


ただ…


そう思っていると、水原くんの口からは、かなりダメージのある言葉が出た。



「雪川さん、もしかしてほんとは俺のこと好きじゃないんじゃない?」
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