青いブレスレット
この手じゃない
12月22日。
今日で2学期も終わり。
明日から冬休みだ。
「…紗奈、ご飯くらいしっかり食べなさい」
朝ごはんをほとんど残すわたしを見て、お母さんは言う。
白いご飯を一口食べて、箸が止まってしまった。
あの日から、食べることが好きだったのに、何も食べる気が起きない。
毎日ほとんど何も食べていないのに、お腹が空くという感覚さえない。
食事が喉を通らないって、こういうことを言うんだなって思った。
食べることだけじゃない。
眠ることもできなくなった。
布団に入っても眠くならない。
寝付いたとしても、数十分後には目が覚めてしまう。
でも、寝不足という感覚もない。
何をしても楽しくない。
ふとしたとき、思い出してしまう。
…水原くんのことを。
今日で2学期も終わり。
明日から冬休みだ。
「…紗奈、ご飯くらいしっかり食べなさい」
朝ごはんをほとんど残すわたしを見て、お母さんは言う。
白いご飯を一口食べて、箸が止まってしまった。
あの日から、食べることが好きだったのに、何も食べる気が起きない。
毎日ほとんど何も食べていないのに、お腹が空くという感覚さえない。
食事が喉を通らないって、こういうことを言うんだなって思った。
食べることだけじゃない。
眠ることもできなくなった。
布団に入っても眠くならない。
寝付いたとしても、数十分後には目が覚めてしまう。
でも、寝不足という感覚もない。
何をしても楽しくない。
ふとしたとき、思い出してしまう。
…水原くんのことを。