青いブレスレット
終業式の前にトイレに入る。


すると、数人がトイレに入ってくる。



「水原くんと雪川さん、やっぱり別れたのかなー」



…あの女子3人組みだ。



「最近全然一緒にいるとこ見ないもんねー」

「水原くんが振ったのかな?」

「そりゃそうでしょ。水原くんに釣り合ってないもん」



…やっぱり。


周りにもそんな風に思われてたんだ。



「さっきクリスマス会のこと聞いてみたら、楽しそうって言ってた!もしかしたらクリスマス会来てくれるかもよ!」

「まじ!?じゃあお菓子とかいっぱい用意しなきゃ!」



声は笑いながら遠ざかっていった。



この間はわたしとのデートのために断ってくれていたクリスマス会。

でもその予定もなくなって、水原くんは行くのかな。


でも、クリスマスに水原くんが何しようがわたしに何か言う権利なんて何もない。


だって、もう彼女でも何でもないんだから。



何度目だろう。

耐えきれなくなって泣くのは。



いつまで、こんな状態が続くんだろう。
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