青いブレスレット
昇降口の前にはもうたくさんの生徒が集まって、クラス表を見ながら騒いでいた。
「あ!紗奈ーっ!」
わたしを呼ぶ声が聞こえて、そっちに行くと、舞華ちゃんと理香ちゃんがいた。
「おはよー」
「紗奈、クラス表見た?」
理香ちゃんに言われ、クラス表に目をやる。
雪川紗奈、雪川紗奈・・・。
あ、あった。2年D組。
知ってる人は・・・
・・・・・・松浦理香・・・?
「やった理香ちゃん!同じだーっ!」
嬉しくて、思わず理香ちゃんに抱きついた。
理香ちゃんもにこにこして手を回してくれた。
「よかった、また一年よろしく」
「うん!」
「いいねえ、あんたたちはさー」
舞華ちゃんはC組を指差した。
杉本舞華・・・あ、舞華ちゃんはC組なんだ・・・ちょっと寂しい。
「Dは隣だし、遊びに行ってやるんだからー!!」
「おう、来いよ!」
舞華ちゃんと理香ちゃんのやりとりは楽しそう。
舞華ちゃんはこんな性格だし、誰とでも仲良くできるだろうな。