青いブレスレット
「あれ?そういえば百合ちゃんは?」
「百合ならあっち」
理香ちゃんが目をやる方を見ると、百合ちゃんと知らない男の子が楽しそうにしゃべっている。
「あの男子、誰?」
「百合の彼氏。同じF組だったんだって」
わたしたちとクラスが違っても、彼氏と同じクラスなら幸せだろうな。
「あ、紗奈、この前話してた男の子は?」
理香ちゃんに言われ、急いで水原くんの名前を探した。
水原透・・・あった!クラスは・・・
D組。
水原くんとクラス一緒だ!
わたしの表情で分かったらしく、舞華ちゃんと理香ちゃんはニヤリと笑った。
「な、なによその顔!」
「いや、クラス一緒なんだなあと思って~」
「て、ことはあたしもクラス一緒かあ。楽しみだな~」
わたしはふざけて2人を叩く。
もちろん、2人もふざけて笑うだけ。
2年になるのはドキドキしてたけど、きっと楽しく過ごせるよね。