青いブレスレット
「でもさ、あんまり他の女の子と仲良くしてると、彼女が怒るぜ?」
え、彼女!?
「は?彼女って誰だよ」
水原くんの、わけが分からないというような顔を見て少し安心した。
「エリカだよ」
・・・またエリカか。
たしかに、あれだけベタベタしてたら周りはそう思うかも。
わたしだって一瞬そう思ったし。
「なんで新田が彼女になるんだよ」
「またまた~。いつも見せつけてくれるくせに」
「なんの話だよ。なんで俺と新田が・・・」
「あっ!透~!」
・・・げ。嫌な声。
振り向くとやっぱり・・・エリカだ。
「エリカじゃん」
「健もいたんだあ。何してたの?」
「みんなで話してたんだよ」
エリカがわたしたちの方を見た。
わたしに気づいた途端、目が冷たくなった。