青いブレスレット
理香ちゃんが目をそらして、申し訳なさそうに言った。
「紗奈、ごめん・・・。あたしがあいつにケンカふっかけなかったら、あんたにつらい思いさせずにすんだのに・・・」
「り、理香ちゃんは悪くないよっ!理香ちゃんがあんなふうに言ってくれて嬉しかったもん!」
それは本当。
わたしのことかばってくれて、すごく嬉しかった。
「ほんと・・・ごめんね・・・」
いつもの理香ちゃんらしくなく、弱々しくまた謝った。
「でも、あのあとどうやって解決したの・・・?」
恐る恐る聞いてみると、やっぱりきちんとは答えなかった。
「ああ・・・別に?テキトーにやっただけ」
それ、本当なの・・・?
「水原くん、本当?」
「え?・・・う、うん・・・」
2人とも何か隠してる。
どうして?
あのあと、何があったの―・・・?