青いブレスレット

6日・・・ゴールデンウィークは舞華ちゃんと約束もしたけど、5日だったから6日は空いている。


「うん。空いてるよ?」


わたしが答えると、水原くんは小声で言った。


「じゃあさ、一緒にどこか行かない?」



え?それって・・・。


デートっ!?



「ふ、2人で!?」


「う、うん。
ダメ・・・かな・・・?」



前に放課後ご飯食べにった時、また一緒にどこか行きたいって言ったことがあった。


それが、今度叶う・・・。



「うん!行きたい!!」



「ほんと?じゃあ詳しくはメールで・・・あ!」


水原くんが何か思い出したようだ。

そして、わたしにそっと耳打ちした。



「このこと、健たちには黙ってて。その・・・多分からかわれるから」


西野くんたちがからかう様子が目に浮かぶ。

わたしはこくん、とうなずいて、学校を出ることにした。
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