青いブレスレット


わたしに悪いところ知られたくなかった。


好きな人に悪いところ知られたくなかった。



そう、自分の中で変換した。

間違ってないよね・・・?



「雪川さんだけには、いいところしか見せたくなかったんだ」


水原くんは恥ずかしそうに微笑んだ。



・・・どうしよ・・・

そんなこと言われたら、ドキドキしちゃうよ・・・



そんな自分の気持ちをごまかすように、わたしは水原くんに質問した。


「で、でも、学校から罰はなかったの?」

「え?」


あまりに唐突で、水原くんはびっくりしたみたいだけど、ちゃんと答えてくれた。



「えっと・・・、400字の反省文と朝掃除を1週間だったよ。まあ健と松浦さんのおかげで未遂だったし、謹慎にはならずに済んだ」


・・・すごい、百合ちゃんの言ったとおりだ・・・。




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