Desperate love~死に物狂いな恋~
「………」
ここは相手にしない方が得策だ。
今、争いに発展すればこちらが不利だ。
向こうも連れは5人。
人数では互角だが、武器がない今は素手で戦うしかない…
素手で戦えば、男と女、向こうが優勢なのは確実だ。
「おい、無視かよ。
戦う気はあるくせに、実際にking of the maximum fear(最恐の王)を前にしたら何も言えねぇのかよ。」
「無駄な争いは極力避けたい。」
向こうの連れの奴らが騒ぎ立てる。
あんな奴らなら、私でも素手で倒せそうだ。
しかし、大事になっては厄介だ。
生憎、安っぽい挑発に乗るような者はwoman's gerden(女の園)にはいない。
時期が来るまで後、少し……
man's base(男の基地)をその場に残し、学園へ入る。
周りの奴らはそうでもなかったが、king of the maximum fear(最恐の王)はなかなかのイケメンだった。
後ろで何か喚いているようだったが、夜蝶の耳には届いていないのだった…
「…面白い奴…」
「何か言いましたか。
king of the maximum fear(最恐の王)」
「……いや」