Fairy-tale Assassinate
「動機、全て吐きましたね」
「ああ」
あ、今の話全部口止めされてたのに!!
もう項垂れることしか出来なかった。
そんな私の頭を優しく撫でてくれる大きな手。
「王子サマ…」
「エルヴィス、な」
「エルヴィス様ぁ…」
不意の優しさに涙が溢れる。
エルヴィス様はシルクのハンカチも差し出してくれて、さらにぶわっと量が増した。
「私…どうしたらいいんでしょう…」
そんな私を落ち着いて見つめたのは、意外にもユノさん。
「そなたは使用人であることも、主人がミリーであることもわかっている」