Fairy-tale Assassinate
光は
何のことか分からず、しゃくり上げながら、ユノさんを見上げる。
「となれば、やることはひとつだけ、な」
後ろからの声に振り向いたそこに顔が、私の首元を開き露になった肌に柔らかいもの。
そして、同時に頬に触るさらりとしたオレンジが――。
首筋がピリッと痛み――
「――ッ!」
啄まれ……た?
自覚した途端、目の前がフラり揺れる。
両肩を後ろから支えられて、囁く声。
「女性を泣かせる奴は、俺が赦さないから…な」
熱い暑い。
もう、何も考えていられない。
その刹那、再び私の目の前で光が瞬いた。
「危ねぇだ!!」
言うまでもなかった。
瞬間でエルヴィス様は私を離し、ユノさんは矢を指2本で受け止める。
二人の目はもちろん、さっき割れた窓の外。
「頼むな!」
「承知!」
私はユノさんに手を引かれ、エルヴィス様は腰から白い何かを引き抜いた。