Fairy-tale Assassinate
私は緊張していた。
まさか国の王子サマが主催するパーティーに来ることが出来ただなんて…
これは一体なんの夢だかっ!?
……コホン。
訛っちまった。
今日は行儀よくしなければいけない大事なパーティー。
失敗はいけない。
訛りの強い田舎娘だなんてわかったら、追い出されてしまうかもしれない。
それはアカン。
私は、遊びに来た訳ではないのだから。
私を乗せた馬車がゆっくりと止まった。
馬車を降りると、見事な屋敷が顔を覗かせた。
「わぁ…!」
夕日に輝く噴水に庭園、妖精の像
絵本で見たお屋敷そのものだ。