Fairy-tale Assassinate
そんな妖精が見守る屋敷で、一人不穏な人間を交えた舞踏会が始まった。
ぐぅ〜〜…
見事なご馳走を目の前にお腹が鳴るも、見向き出来ない。
正直辛い。
仕事なんてさっさと終わらせて、たらふくご飯を食べよう!
心に決めて、ウェイターから貰った飲み物に、旦那サマから言われた通り、白い薬を落とす。
ポチャンと落ちた薬はさらりと崩れて消えた。
「お、おおっ!!」
おっと…周りから変な目で見られただ。
グラスを見て感心してたら、そりゃそうか…。
これが、王子サマを永久に眠らせる薬。
そう、私は王子サマを殺しに来たのだ。