恋をした瞬間。
いつもの時間帯に担任が教室に入ってきた。
「はい。今日は編入生がいます。どうぞ、入ってください」
クラスの人の視線がドアに集まった。
ガラッ------------。
たぶん、みんなは驚いているだろう。
入ってきた人は、金髪の髪をポニーテールにして巻いてあってピアスがじゃらじゃらとついていて、おまけにギャルメイク。
一言でいうなら、派手。
「自己紹介、お願いします」
「あたしは、原田 菜々美でーす!!よろしくお願いしまぁす☆」
語尾をのばしながらきゃぴきゃぴ声。
さすが、ギャル。
「原田さんは…平中さんの隣、廊下側の1番後ろの席です」
「あ、ありがとーございまぁす!!」
平中、とは俺の名字。
原田さんが俺に近づいてきた。