恋をした瞬間。
--------次の日。
俺はいつも通りに学校に着くと、ざわついていた。
今日はテストの順位が発表される日だったな。
掲示板の前に立つと、
………今の俺の顔はきっとあほ面だろう。
なぜなら掲示板に貼りだされていた紙にはこう書いてあったから。
1 原田 菜々美 498点
2 平中 健斗 492点
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俺はただ単純にこう思った。
あぁ、俺は負けたんだ。
俺は教室に入り席に座った。
他の生徒が俺をチラチラと見てくる。
随分を俺は可哀想な奴になっているようだ。
いつも俺より早く来ている原田さんはまだ来ていなかった。