恋をした瞬間。
がた------------。
前の席で椅子をだして座る音が教室内に響いた。
「こいつ…誰だっけ?」
そう言ったのは柊。
柊の声だけがあたしの耳に届く。
…それよりも、柊はあたしの存在知らなかったの!?
ショック…。
この席になってから1週間しか経ってないけど、同じクラスになってから3ヵ月は経つんだよ!?
さすがに知っててほしかったな…。
「きれーな顔してんな…」
…へっ…!?
あたしは思わず閉じていた目を見開き顔をあげてしまった。