恋をした瞬間。
「あ、憂花。おはよー」
あたしに挨拶してきたのは、天然鈍感へたれ男子であたしの幼なじみの、大輝。
大輝はさっきも言った通り天然で鈍感でへたれなんです。
大事なことなので2回言いました。
大輝はあたしがいじめられていることにも気づいていない。
クラスの人たちからは癒しとしてマスコット化されて、天然で鈍感のことも知られているため、あたしと話していてもいじめられずに済んでいる。
大輝の場合はいじめられても、いじめられてる自覚なさそう。
「ねぇ、憂花」
「んー?」
「屋上、行かない?」
「あー、いーよ」
そういって大輝とあたしは屋上へとむかった。
大輝が屋上に誘うってことは大事な話だな。