恋をした瞬間。
え、なに。
まさかのあたし可哀想な幼なじみになっていってる!?
「いや、別にいいし」
「僕は憂花の味方だからね!!!」
あー、なんであたし、この天然鈍感へたれ子犬男子の大輝に同情されているんだ。
「あー、うん」
くりっくりの目っで直視されたら、そう言うしかないじゃんか。
あほ大輝。
「なんかされたら僕に言ってよ?」
自分でなんとかできるし。
そう言おうとしてしまったお口はチャック。
「わかった」
見事にだるそうな返事っぷり。
大丈夫。
鈍感な大輝なら気づくわけがないから。
「教室にもどろっか」
「うん」