不良男子が子猫少女と同居する!
ガキみたいな選択したくせに、心配事だけはいっちょ前じゃねぇかよ。
「自炊経験あるぜ、一応」
「ジスイって、何?泥酔したおじいちゃんのこと?」
何の略だ。
「自炊ってのはだな………」
「うん?」
俺、説明できなくてシドロモドロ。
「………まぁ、アレだな。料理することだ、…たぶん」
「ふぅん」
何とか説明できた…みたい、だな。
俺は台所に立って、フライパンを握った。
…蘇るトラウマ。俺、前に焦がしたんだよな、ハンバーグ。
俺は唾を呑みこんだ。
それから、一応美愛に言った。
「失敗したらごめんな」