不良男子が子猫少女と同居する!
☆嫉妬
美愛は聞いてるのかないのか、俺が大事にしている犬の座布団と格闘していた。
「えいっ、やぁ、ふにゃっ!?」
一体、何の掛け声かはよくわかんないが、俺が会った女の中で一番かわいらしい声だった。
俺は、冷蔵庫を開けて気付いた。
何も入ってねぇぇ。入ってるのはお茶と、ジュースと腐った玉ねぎだけ。
ヤベェ。
「美愛」
俺は、美愛を呼んだ。
「なになに?」
「材料がない」
美愛が目を丸くした。
「ふぇぇえ…」
「悪いんだけどさ、今晩はカップラーメンでいいか?」