不良男子が子猫少女と同居する!
不良VS子猫
☆出会い
「なぁ、頼むよ!」
その言葉に、俺はカチンときた。ここは体育館裏に通じる細い道。邪魔者を呼び出すにはうってつけだ。
「目上の奴に対する口のきき方を知らねぇのか?あぁ!?」
俺の隣で、幸太が将人の頭を踏みつけた。
「す、すみません!」
俺と幸太に仲間入りしていたがっていた将人だが、“仕事”を与えれば失敗するし、俺らに対する口のきき方さえ知らない。
とんだ足手まといを拾ってしまったものだ。
「もうおせぇよ」
俺は口を開いた。
「幸太」俺は、唯一信頼できる仲間の名前を呼んだ。「そいつを倉庫に閉じ込めとけ」
「りょーかい」
幸太は、唯一俺にタメ口を利ける存在だ。