不良男子が子猫少女と同居する!


 インターホンが鳴ると逃げ出してしまうのは本当に猫みたいだった。

 俺は美愛を追いかけようとしたが思いとどまって、ドアを開けた。

「渚、よく来たな」

「早速作りますね〰。あ、玲央くん、材料ってあったりします?」

 渚がサ◯エさんに出てくるタ◯ちゃんを連想させる口調で言った。

「買っといた」

「さっすが玲央くんですね〰」

 俺は「まあな」と受け答えしながらも、美愛が隠れてしまったソファに視線を移した。

 美愛の頭がソファの陰から見えている。頭隠して尻隠さず、ならぬ、尻隠して頭隠さず、だ。

「とりあえず、中入れよ」

「そういえば、玲央くんのいとこは?」

「あー、美愛は人見知りだから、隠れてる」

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