不良男子が子猫少女と同居する!
さて、どうしようか。俺は考える。
答えは簡単だ。俺が床で寝て美愛がベッドで寝ればいい。
「美愛、お前ベッドで寝ろ。ここにはベッドは一つしかないから、明日にでももう一つ買ってくるよ」
行ってから、俺は一つ気になった。美愛はいつまでここにいるんだろう?いつかはいなくなってしまう美愛のベッドを買うなんて、金の無駄じゃないのか?
…なんて不良の俺らしくないことを考えてしまった。
「玲央にゃんもベッドで寝てよ~~」
美愛が駄々をこねる。いくらなんでもそれはできねぇ。
だって、女とベッドで寝るなんて渚と付き合ってた頃以来だ。
「そ、それはちょっと…」
俺が言うと、美愛は
「一人じゃ寝れないよ~~」
幼稚園児みたく騒いだ。ハンバーグのときと同様、暴れられると近所の人に迷惑がかかる。面倒だが、クレームつけられるのは大っ嫌いだから、そこらへんは気を遣ってんだ。